利休七則 一、
茶は服のよきように点て

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その時、その場に合ったおもてなしを心がけることや、時間や心にゆとりを持つことの大切さなど、茶道の基本となるおもてなしの心構えが記された「利休七則」。私たちはいかなる場面においても最幸のおもてなしを尽くせるように、この七則を大切にしています。

利休七則 一、
茶は服のよきように点て

七つの心得のうち、一つ目に掲げられるのが「茶は服のよきように点て」という言葉です。
現代語に訳すと、「茶は飲む人にとって、ちょうど良い加減で点てなさい」という意味になります。単に相手の好みに合わせなさいということではありません。
その時、その場で、相手が求めていることをよく考えたうえでもてなしなさいということです。例えば、お食事の時。お客様の中には、ゆっくりとお召し上がりになりたい方や、お酒とともに愉しみたい方もあれば、そうではない方もあります。そういったお客様のご状況やお気持ちをつぶさに察し、お一人お一人にとってちょうど良い加減でお食事をご提供する。それも、「茶は服のよきように点て」を体現するおもてなしの一つです。

一期一会の旅を心地よくお過ごしいただくために、私たちは今日も利休七則に倣い、皆さまをお迎えします。